第190回 昭和の森自然観察会 「昭和の森のキノコ探し」
開催  
平成19年10月14日
担当指導員
坂本 文雄  前田 佳胤
特別講師
吹春 俊光 千葉県中央博物館上席研究員
近田 節子 千葉菌類懇談会
参加者
大人85人、子供15人、指導員25名
報告 前田 佳胤
    ???わからん???が山積みのキノコ界
 日本に発生するキノコは約1万種、そのなかで名前を持っているキノコは3千種。図鑑にも載っていないキノコが沢山生えています。キノコは森の掃除役、有機物を無機物に変え森の生育を助ける働きをします。人にとっては無益なキノコも森にとっては大切なパートナー。千葉県では3〜400種のキノコがあると見られているが、昭和の森では何種類位のキノコを探す事ができるのか?4つのコースに分かれて名無しの権兵衛キノコ、毒性キノコ、食用に適したキノコを種類に関係なく採取し集合場所に運び、菌類専門の吹春先生に分類・解説を頂きました。
昭和の森を広範囲に歩き参加者の皆さんが採取したキノコの種類は50種以上になり、予想を上回る種類と量が確保されましたが、種類ごとの整理に時間がかかりました。
参加者の中にはキノコ狩りをして夕飯の一品にしようと張り切っている方達も居ましたが、いざ観察会が始まると子供も大人も我を忘れてキノコ探しに夢中になり、毒性も美味い、不味いも関係なくカゴなどに入れ時間が経つのも忘れたようでした。皆さん立派なキノコ眼を持ったようです。でも昭和の森にあるキノコは毒性のあるものが多く、食用にはあまり向いていないようです。
キノコを見る場合、まず毒キノコを覚えましょう。食用キノコより致命的な毒キノコの方が圧倒的に種類が少ないからです。でも素人判断は危険です。