第170回 昭和の森自然観察会「冬の名探偵」
開  催 
平成18年2月12日(日)
担当指導員
伊藤純子 岩根悦子 田中玉枝
参加者 大人23名 子ども3名 計26名  指導員18名   合計44名
       (報告 岩根悦子)
 木々の多くが葉を落とし、花もほとんど見られない寒さの厳しい2月の昭和の森。2月の観察会は「冬の名探偵」ということで、集まった参加者に一日名探偵になってもらい、冬の森に何が見つけられるかを楽しんだ。最初は森の探偵になるための観察眼養成を目指してネイチャーゲームからスタートしました。
 その後は花木園、市町村の森、展望台などを回り、森の探偵を目指し、昭和の森の生きものたちの冬を過ごし方や、冬の自然観察の視点、楽しみ方などを学びました。最初は少し難しいものもあったようで緊張していた参加者たちも、観察会が終わる頃には、厳しい冬の自然の中にも、目をこらせば生き生きした自然が見つけられ、風の冷たいなかでしたが冬の森を知る一日になりました。
 首をすくめるような寒さの中でも、樹木たちは春に向けて花を咲かせる準備を着々とし、蕾が膨らみ始めている姿が見られ、参加者たちはその蕾の形から何の木か推測できることも教わり、トチノキ、ユリノキ、コブシなどの冬芽の特徴をしっかり観察しました。
樹皮のような自然のものだけでなく、人工物の樹木のネームプレートの裏側にも、寒さや雨風をしのいで、昆虫たちが生きている姿を見つけたり、さまざまな知恵で寒さを乗り切って、やがては成虫になろうとしている様子なども観察でき、春へとつながっていく観察会でした。