平成18年自然観察ちば研修会 「高尾山に春を訪ねて」
開  催 
平成18年4月23日(日)曇り 
担当指導員 
前田佳胤 山田益弘
講  師 
前田悦子氏
参加指導員 
17名
報  告 
 三浦須美
 今回の高尾山行きで一番心配だったのは天候でした。前日までの予報では、少しずつ良くなって来たとはいえ、午後からは雨と言う中での山行でした。結果は?途中、
登りの時にポツポツと感じただけで傘も要らず、女性の敵の太陽も出ず、そのため気温も低めで最高でした。強いて難点を挙げれば、富士山が見えなかったぐらいです。
 最初、登山口のケーブルカー駅付近のスミレ類を、計画の登りルートから少し外れて観察に行きました。タチツボスミレ、タカオスミレ、マルバスミレ、ナガバノスミレサイシン、ヨゴレネコノメ、ヤマネコノメソウ、ミミガタテンナンショウ、ミヤマキケマン、セントウソウなど、高尾山にあると期待していた花々がありました。
その後、稲荷山コースに戻って登っていきました。下を向いて登っていくので、小さな草木、カテンソウ、カントウミヤマカタバミ、ウバユリ、カンスゲ、クサノオウ、シャガ、ツルカノコソウ、ハナネコノメ、ユリワサビ、などが目に付きました。また、ジュウモンジシダ、リョウメンシダなどのシダ類やキヨスミイトゴケ(初めて見た)などのコケ類も観察できました。少し顔を上げて登山道の途中の木々を見ると、チドリノキやコクサギ、アオキなどが多く、ハナイカダ、ミヤマシキミ、クロモジ、ヤマブキなども観察出来、ちょうど若葉の美しい時期でした。ミヤマシキミは花盛りで、遠くからもよく目立っていました。
 今回は鳥にも会いたくて、双眼鏡を持っていったのですが、オオルリは黒いシルエットと声だけ、ヒガラは声はすれども姿は見えず、クロツグミは高らかな歌声のみ、ヤブサメも虫の声のような声だけでした。探鳥は時期を早くして観察すれば見ることができるでしょう。ちょっと残念。 モミジ台の桜の下で昼食。お菓子を沢山頂いて大満足。
 午後は一丁平、城山の尾根歩きコース。エイザンスミレ、イカリソウ、アカネ、ヒトリシズカ、ニリンソウ、ノブキ(ヒレノブキには出会えず)、ヤマルリソウなど、前に挙げた花を含め、一面お花畑でした。シモバシラの芽だしが見られないか探したのですが、わかりませんでした。 城山から千木良のバス停まで一気に降り、観察会はおわりとなりました。雨の予報にもかかわらず、総勢17名、前田先生ご夫妻の楽しく、丁寧な説明に感謝しつつ、研修会をおわりました。