第21回 東葛しぜん観察会 「三番瀬の生き物ウォッチング」

開 催 日: 9月3日(土)10:00〜12:30、天気:晴

開 催 場 所: ふなばし三番瀬海浜公園

参 加 者: 大人20名、子ども13名 計33名  指導員 11名

担当指導員: 大多和重勝、田島正子、吉田祥子
                
(報告者: 田島正子)

潮風が心地よいカラッとした絶好の観察会日和。

3グループ(大人1グループ、子ども2グループ)に分かれ、観察会のスタート。

大人のグループの皆さんは、光を浴びたシギやチドリを見て、「きれいな色!」「こんな小さな体で長い距離を渡るのね」とバードウォッチングを楽しみます。それに、潮溜まりのヤドカリやアラムシロガイがぞろぞろ歩いているのを見つけて、「キャー」と童心にかえって喜んでいました。

 子どもグループも元気いっぱい。カニ、ヤドカリ、貝掘りに夢中。干潟はコメツキガニの砂団子でいっぱい。これは、砂の中の栄養分だけこしとって食べた残りカスです。数ミリの大きさの今年生まれの稚ガニたちも砂の上をぞろぞろ這っています。「こんなのがいたよ」と発見したものを自慢しに来る子もいます。自分で採った貝を砂の上に置き、「さて、誰の貝が一番先に砂に潜るか競争しよう」とじっくり観察すると、ぐいぐいと潜る力強い貝の姿に驚いていました。

まとめは、シギ・チドリの渡り、干潟の生態系、赤潮・青潮の話。小道具を使った説明に、難しい話でも子どもたちは真剣に聞いてくれました。二枚貝の浄化実験では、15分ほどで水がきれいになり、干潟の生き物の浄化能力がよくわかったと好評でした。広い海を目の前にして気持ちも開放的になり、笑顔いっぱいの観察会でした。