第157回昭和の森自然観察会「めでたい植物たち」
開催日 
平成17年1月9日(日)

(報告 上田弘子)

担当指導員 大多和重勝 佐藤一枝
 新年最初の観察会。寄せ植えの春の七草、この花が咲くと吉事があると言い伝えられるキチジョウソウ(吉祥草)、万両と縁起の良い名の赤い実をつけたマンリョウ、ヤブコウジの鉢植え、正月の〆飾りなどを展示して観察会が始まりました。めでたい縁起の良い植物を見ながら5班に分かれて園内を散策しました。すっかり葉を落とした木々の梢、たくさんのつぼみをつけたコブシ、丸いつぼみで春を待つサンシュユ、赤い実をたわわにつけたクロガネモチ。
 紅梅が甘い香りで咲きこぼれ、澄み渡るような青空に映えて美しい。芝生の中にウサギのフンを見つけ、子供たちはウサギが食べたであろう草を見つけ、食フンの話を聴いて興味を示した様子。初めて口にしたヤブツバキの花のみつの甘さ、フユイチゴの実の味にもおどろいた様子。竹林ではマダケとモウソウダケを比べたり、クマザサが熊ではなく“くまどり”から来た名前だと言う事、オカメザサやシホウチクなどを観察しました。
 春の七草のうち、ナズナ、セリ、ハコベ、ゴギョウが見られ、暖かな日差しをあびて咲きだしたタンポポ、スミレ、オオイヌノフグリ、ナズナの花に視線が集まり、早い春のきざしを感じた観察会でした。
(参加者 大人28名 子ども6名 計34名  指導員31名)