141回 昭和の森自然観察会 「どろだんご」

平成15年9月14日

小西博典
9月の昭和の森自然観察会が、千葉県中央博物館の大木学芸員を講師として、14日に開かれました。テーマは子供さんに人気のある「どろだんご」です。
当日の昭和の森上空には、猛禽類のサシバがその雄姿を見せ、地上低くオニヤンマが悠然と滑空する快晴で、絶好の「泥だんご作り」日よりでした。
 千葉市で一番高い昭和の森展望台(標高101m)で昭和の森全体の地形の説明を受け、小中池への坂道を下りながら、両側の崖に現れている地層を観察しました。道端に貝化石が落ちており、崖を見上げると砂層中に貝化石が白く見えます。“20万年前ごろまでは昭和の森は海底だった”との説明を、参加者一同興味深く聴きました。
完成したどろだんごを見せる参加者達
 さて、いよいよ「どろだんご」作りです。「関東ローモ層」と呼ばれる湿ったきめ細かな粘土を、丸く固まるまで繰り返し握ります。皮膜作りには乾いた砂を振りかけては握り、表面が乾燥するまで繰り返します。最後は磨きです。乾いた泥だんごを、布・ナイロンストッキングで磨いて即席泥だんごの完成です。小さな子供さんからおじいさん・おばあさんまで夢中になって、写真のようにすてきな泥だんごが出来ました。おみやげにチョコレートボール?を手に家路につきました。

(参加者:大人38名 子供35名 計73名  指導員:23名)