千葉県自然観察指導員研修会「植生調査手法」

平成15年11月8日

報告者 小西博典
千葉県自然観察指導員を対象として、植生調査手法の基礎知識の習得及び植物調査の実習を目的とした研修会が、千葉県立中央博物館の尾崎煙雄先生に講師をお願いし、千葉市大草町の谷津で開催された。
環境省では、5年に一度、日本全国の自然環境保全の調査を実施しており、その実働作業はNACS-Jのメンバーが地元住民やボランテイアと共に協力して行っている。典型的な里やま、谷津田を維持している千葉市の大草の谷津が“重点モデル地区”に指定され,すでに各分野の調査が進みつつあり、その調査に指導員の方々が携わっています。今後地元の自然環境調査をする場合に備えて、正しい植生調査手法を習得しておくことが指導員として必要であり、今回の研修会が開催された。
研修会では、杉林に群落調査範囲を設定し、下層調査票・木本種調査票等に従い植物調査の実習を行った。また、植生図作成のための植生群調査の第一歩である地図の読み方・地図上での現地の確定等について現場で実習した。その後、植生調査票に従い地形の特徴のスケッチ、階層構造毎の主な優占種・高さ・植被率等群落の記載を尾崎講師の指導の下各自行い、研修会を終えた。
本研修会を植生調査手法習得の第一歩とし、更なる研鑽を積み今後の活動に役立てたい。

( 参加者:NACS-J1名 指導員19名 一般6名   担当:盛一昭代 )