創立20周年記念講演会
「これからの自然保護活動のために」講師 溝口俊夫 氏

平成15年9月27日(土)        

報告 小西博典
千葉県自然観察指導員協議会の創立20周年を記念し、講師に溝口俊夫氏を迎え、千葉市生涯学習センター・メデイアエックにて講演会が開かれた。
 溝口俊夫氏はふくしま鳥獣保護センターの獣医師、 及びNACS-J 指導員講習会講師を勤められ、広く自然保護活動の分野で活躍されている。ヒゲのドクターの愛称で親しまれ、多くの自然観察指導員が先生の指導を受け各地で活動している。
 講演会は「これからの自然保護活動のために」のテーマで行われた。

溝口俊夫講師の講演風景の写真
“鳥獣センターから見た現状”について、鳥獣類の事故による個体数の減少等に関する豊富な現地調査データーに基づき、その真の原因を理路整然と究明し、我々人間が創りだす環境が、いかに鳥獣類にとって危険な局面となっているか、具体例を挙げわかり易く説明された。さらに、その事例に対し、鳥獣類の目線にたった対策の説明を通じ、自然と人間との共生を目指した“自然保護のあり方”についての講師のお考えを拝聴し、今後の指針を認識すると共におおいに感銘をうけた。最後に“自然観察指導員の役割”について講演され、‘観察’こそが問題点の本質を解明し解決に結びつくことを強調された。参加者一同それぞれの認識と感動を明日からの活動の糧として活かしたい。
 講師の了解を得て本講演会の全貌をビデオに録画しました。現在編集中で編集完成後一般貸し出しも考えております。出来るだけ多くの皆様に本講演会のビデオを活用していただきたいと念じております。

(参加者: 指導員 47名 愛護会等12名 招待者5名 計64名)