第220回 昭和の森自然観察会
カタクリの里 秘められた歴史!
日 時 2010年4月11日(日)13:00~15:00  天気:晴れ
参加者 大人30名 子ども3名 指導員21名 合計54名
担当指導員 奥村 昭 井上智史 佐藤一枝
写真・報告 武田宏子(千葉市)
  久しぶりのポカポカ陽気。太陽が明るく園内を照らし、心弾む春です。観察会は担当指導員扮する作業員のおじさんが一輪車をひいて登場し、カタクリ移植の歴史を小道具や大きな写真を使って熱演するところから始まりました。それは平成9年、昭和の森の一部に雨水調整池(3号)設置に発し、指導員協議会が昭和の森の自然保護のためにこの問題に取り組んだ歴史でもあります。その後、新設される3号調整池への観察コースに特別に入れてもらい、その状況を確認しました。移植した植物は8年目、あたらしい土地にも慣れ、広がり、雑木林の斜面林を飾っています。カタクリは花の時が終わり、ほとんどが実をつけていました。園内はサクラ、スミレ、キブシ、クロモジ、モミジなどの花々が咲きほころび、参加者は「木にも花があったのですね」「カタクリがいとおしくなりました」… と発見を喜んでいました。
写 真 集

01 作業員に扮して、小道具や写真を使い、カタクリ移植作業の歴史を語る担当指導員。

02 タチツボスミレの群落。とてもきれい!!

03 3号調整池設置に伴う築堤のために失われたカタクリの群落地を見る。

04 調整池を巡るコースより見たカタクリ移植地。かつては手前の土手はなかった。

05 カタクリなど貴重な植物種の移植地。(平成14年9月に移植)。

06 湧水や浸み出し水の土水路にいるのはホトケドジョウ(ひげが8本)。貴重種です。

07 今年もたくさんのカタクリが咲きました。(写真提供:小林義和氏)

08 カタクリの自生地 水路にはカワニナやヤゴが・・ここは、ゲンジボタルが舞う所。

09 アスナロ(ヒノキ科)葉裏の観察。とてもきれいな白い模様。

10 ふりかえり。たくさんの発見があり楽しかった。