第219回昭和の森自然観察会
江戸時代の人々の生活の知恵
日 時 2010年3月14日(日)13:00~15:00 天気:晴れ
参加者 子ども7名 大人21名 指導員26名 合計54名
担当指導員 佐野由輝 晝間初枝 井上智史
写真・報告 奥村 昭(千葉市)
  3月中頃と言え一寸肌寒い日です。2月中止で1ヶ月ぶりの観察会です。テーマが分かり辛く参加者の数が気になりましたが、心配することはありませんでした。「蓄えが3年無い国は国ではない」という問い掛けから始まった観察会です。続いて、飢餓に備えての野草の観察です。ハコベ、タンポポ、ノビルなど、参加者がこんなに昭和の森には沢山食べられる野草があると関心し、観察会の楽しさを肌で感じた様子です。生活物資の1つ材木。現在は花粉症で迷惑がられる杉。当時は柱や、薪や線香に用途が多く、諸藩で育てられました。生活に役立つものは自分たちでと言うことで、桑や樫、椚が植えられました。大切な森を守る工夫もずいぶん考えられていたようです。何十年か前襟裳岬の昆布料ジリ貧だったものを、森を再生させて海を生きかえらせ、話題になりましたが、すでに江戸の時代から考えられていた様子の説明も感動ものです。
写 真 集

01 受付のテーブルを賑わしているのは、今日の参考文献、日本農書全集。

02 今日の参加者への挨拶。

03 飢餓に備えての野草採り。

04 集まった野草、3.6×5.4 半折のブルーシートに集められた野草。

05 担当者が茹でてきた野草。

06 生活必要物質スギ材の用途の説明。

07 参加者のお子さんたちに、協力を得ての薪、柴、茅、秣の説明。

08 「もう直ぐおたまじゃくし」ヒキガエルの卵。

09 泉自然公園は蕾の情報、昭和の森はカタクリ開花。

10 ふりかえり:江戸の庶民の知恵を垣間見られ最高。